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2011年10月16日日曜日

ボリビアで邦人夫婦が死亡 死因はマラリア


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2011年10月6日にボリビアのラパスのホテルのトイレで日本人女性ミスヌマ・アツコさん(30)が死亡しているのが発見されました。

夫のミスヌマ・ヒデオさん(36)も病院に搬送されたものの、後刻死亡しました。


死因はマラリアと見られています。
この夫婦はボリビアに入国前にアフリカ(最後はエチオピア)に滞在しており、そこで虫に刺されたとのメモ書きも発見されていることから、ボリビアでマラリアに感染したのではないものと思われます。
ペルーやボリビアではマラリアはセルバと呼ばれるアマゾン地域に行かない限り、感染する可能性は低いです。
マチュピチュやナスカの旅行では予防接種をする必要は高くありません。
クスコやラパスでは蚊自体が少ないですしね。(デング熱のリスクは多少あるようです。)



実は、ただ日本人旅行者が亡くなっただけでは記事にはしないのですが、このご夫婦のケースは海外旅行者にとって啓発ともなるので取り上げました。

このご夫婦は世界一周旅行ブログを立ち上げており、アクセスの多い大人気ブログでした。
故人のブログ⇒タビロック☆夫婦で世界一周しよ♪♪

このブログからどのような仕方で海外旅行をしておられたかを見ることができます。

ブログを読むと、人格的に非常に魅力的な夫婦で、友達も沢山持っておられ、旅先で知り合った人ともすぐに打ち解けられるフレンドリーな二人であったことが分かります。
同時に思い切った行動力もある、大胆なところも尊敬できますね。


しかし、いくつか海外旅行者に真似してほしくない点もあります。
多くの人が指摘されているように、学生証を偽造して交通費を節約したことや、就労ビザを持っていないにも関わらず不法就労で資金を稼いでおられたこと、そして海外旅行保険に加入されなかったことです。

不法行為をしながら旅行するのは、日本人旅行者の評判をはなはだ傷つけるため、絶対にしてはいけないことだと管理人は考えています。
海外で生活していると、自分が日本人でよかったと感じるシーンが多々あります。
それはこれまでの日本の海外旅行者がモラルを守った良い行動をして培ってきた評判だと思います。

しかし、最近では日本人旅行者も様々ですので、良い行動ばかりとは限らないようです。
海外旅行を愛する者として、やはり最低限(本当は最高度と言いたい)のマナーと法令順守は絶対覚えておいて欲しいものです。



そして、今回残念な結果になった間接的な原因でもある、海外旅行保険に未加入だったことですが、アフリカなどの感染症が多く報告されている場所へ旅行する際には必ず加入しないといけないと考えてほしいです。

本来、予防接種を受けてから旅行しなければならないものですが、それもせず、かつ保険に未加入の場合、お金がなくて治療がうけられないことになりかねません。
今回のタビロックのご夫婦の場合も、残念ながら金銭的な問題から治療をせず(もしくは後回し)に旅行を続けられたのだと思います。

訂正:このご夫婦の場合には、海外旅行保険に最初加入したものの、保険の更新が出来なかったとのご指摘を受けました。訂正いたします。
そのため、更新できないまま旅行を続けられたようです。
海外旅行保険は、長期に対応した保険がこれからも減り続けると考えられています。
長期の旅行者は保険を利用して治療を受ける確率が高く、保険会社にとってマイナス収支となることが多いからです。
別の機会に取り上げたいと思いますが、長期旅行者は保険に加入しても極力利用しないようにする必要があるでしょう。
利用回数が多くなると保険の更新が出来なくなるからです。

海外旅行保険は、安い金額ではない上に、病気にならなかった場合には掛け捨てで丸々損をしてしまうものです。
その上人間というものは、自分に限っては病気などしないと考えてしまいがちですよね。

なので、海外旅行者にありがちな落とし穴とも言えるでしょう。
病気になっても我慢して、すぐには病院に行かず、悪化してから病院に駆け込むのは旅行の日程がもったいないです。
ペルーの場合、食品から寄生虫やサルモネラ、場合によっては肝炎などに感染する恐れがあります。

海外旅行保険に加入して、体調に異常があればすぐに病院にいきましょう。



もっとも、管理人は故人を批判するつもりはありません。
ブロガーとしては高い評価を得るにふさわしい方だったと思います。
今回の事件は非常に残念なことですが、教訓を得て、より優れた方法で海外旅行を楽しめるようにしたいと思っております。



なお、余談ですが、タビロックのブログのコメント欄が悪意のコメントと行き場のない気持ちを持った故人の知人たちによって荒れに荒れているようです。
タビロックのご夫婦の違法行為や自業自得で死亡して遺族に迷惑をかけていると指摘する人もいれば、とてもいい人たちで残念、ショックと悼む方々もおられます。
有志の方がボリビアからの遺体の輸送と葬儀で1000万円もかかるので募金を呼びかけて、様々な旅行ブログに情報を拡散させたようですが、遺族の了解を得ておらず募金が中止となったようです。
そのため、募金詐欺との批判も噴出し、管理者も亡くなられているためコメント欄に異常なコメントが殺到しています。


この件に関しては、管理人は事の真相を知らないため何も言うことができませんが、ただ、インターネットで情報を発信したり、何か企画をしたりする場合に、デリケートな問題であるほど扱いが難しいということが良く分かります。




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3 件のコメント:

  1. はじめまして。。。
    海外旅行保険について、”海外旅行保険に加入されなかった”っ⇒海外旅行保険に入っていたが、長旅で数回保険を使用したため、その後申請をしても、保険会社により、更新を許可されなかった。。。

    失礼しました。

    返信削除

  2. コメントありがとうございます。
    訂正いたしました。

    この海外旅行保険の更新は結構問題になりますよね。
    長期の海外旅行保険のサービス撤退の話も良く聞きます。
    別の機会に、この問題についても論じたいと思います。

    管理人

    返信削除
  3. はじめまして。
    ペルー旅行を検討しており、関連ワードを検索している最中にヒットしたこちらの記事を
    興味深く拝見させていただいております。
    すごく参考になってよかったです。特に・・・

    >海外で生活していると、自分が日本人でよかったと感じるシーンが多々あります。
    >それはこれまでの日本の海外旅行者がモラルを守った良い行動をして培ってきた評判だと思います。

    この部分に共感いたしました。そして、身が引き締まる思いです。

    自分は主に、EU圏内の旅が多いのですが、日本人であることで友だちができたり、親切にされることが度々ありました。本当にそうですね、今までの日本人旅行者の方々のマナーの積み重ねがあるからこそ、
    日本人である自分も旅行先の方々によく接していただけるんですものね。身が引き締まる思いです。

    上記のご夫婦のブログは知りませんでしたが、早速閲覧してみました。
    病気も怖いですが、旅なれも怖いですね。

    色々とためになることが多い記事でした。ありがとうございました。

    返信削除