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2011年11月10日木曜日

インカ・エクスプレス(5)これは見応えあり!ラクチ遺跡

ラクチの遺跡前の教会

昼食も食べて、力も湧いたところで、ラクチ(Raqchi)に到着です。

このラクチはインカ・エクスプレス(Inka Express)が立ち寄る観光スポットの中でもメインのものです。
(というより、他に立ち寄る場所は遺跡ではない。)

クスコからの観光ツアーなどもまずないので、インカ・エクスプレスの存在意義は、ラクチを観光できるという点にあると言っても過言ではないでしょう!

これがラクチのメイン遺跡 大きな壁だ

さて、ラクチの遺跡の最大の見所は、この大きな壁です。ジャーン!!
ぜひ、写真をクリックして拡大して見てください。
圧倒的な迫力があります。

この壁は高さ12メートル、幅は92メートルと言われています。
下の部分が石組みで、上部がアドベ(日干し煉瓦)でできているのが特徴です。



反対から見ると、壁ではなく建物の中心だったことが分かる
この建造物の周りを囲んでいる石が軽い質感であるのに対し、壁の下部の石はもっと密度の高いもの(クスコやマチュピチュなどで見ることのできる良質の石)であることに注目してください。

これは、この地域では良質の石材が採掘できないため、遠方から石を運んできて、足りない部分はアドベで建築をしたということを表しています。

別のアングルからこの遺跡を見ると、この巨大な壁は、実は壁としてではなく、大きな建物の中心として据えられたことが分かります。
遺跡の奥には18の部屋がある

屋根の中心部分だったわけですね。
一説ではビラコチャ神の神殿だったと言われているようです。


奥には、やはり石組みとアドベからなる、18の部屋があります。

2列9行に渡って、奥へと部屋が続いています。
ガイドさんによれば、身分の高い人が住む場所だったようですね。

サイロ(食糧貯蔵庫)も数多くある
ちなみに、写真右の部屋と部屋の間の道は、冬至に太陽の日の出が一直線に見える角度になっているそうです。


部屋の横のエリアには100個以上ものサイロ(食糧貯蔵庫)があります。

アイマラ族を制圧する前のインカ族が、アイマラ族から食料を守るためのものとガイドさんが言っていました。(本当かどうかは分かりませんが)

なので、ラクチはインカの防衛ラインだったのかもしれませんね。



ラクチ遺跡の見所はこれくらいなのですが、遺跡自体は割と広く、自由時間の20分だけでは全部を見て回ることができなかったのが少し残念です。

石組みとアドベのコンビネーションが楽しめるのはこのラクチ遺跡だけなので、興味があったら、ツアーではなく自由旅行でじっくり観光するのもいいかもしれませんね!





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