このブログでも度々取り上げていました、ペルビアン航空への90日間の運転停止の措置と関係する問題ですが、ブログで紹介していたのはペルー旅行を予定するすべての人に関係する話題であったことに加え、実際に知人がこのトラブルに巻き込まれてしまったからです。
4人の日本人の友人がクスコを訪れることになっていて、ちょうどペルビアン航空への命令が下される1週間ほど前に、クスコの旅行代理店が勧めるがままにペルビアン航空のリマ・クスコ間の往復チケットを4人分購入してしまいました。
90日間の運転停止の発表がされたのを旅行代理店より聞き、すぐにクスコのペルビアン航空のオフィスに走りましたが、まだ3週間もあとのチケットだから今は受付できないと門前払いとなりました。
そして、チケットの払い戻しは当日でないと受け付けられない、他の航空会社の便への変更も無料で行うが、ペルビアンのフライト予定時刻の3時間前からでなければ受け付けられないとのことでした。
そもそも、ペルビアン航空のクスコのオフィスのクリステルさん曰く
「ペルビアン航空の飛行機の7台あるうちの1台にちょっとした不良が見つかっただけなのに、全線停止とはありえない措置である。何らかの圧力がかかっての不当な措置であり、旅行者だけでなく自分たちも被害者である。よってペルビアン航空には責任がない」
とのことでした。
謝罪の言葉は一切なく、開き直りとも言える、実にふてぶてしい対応で、消費者として怒りを禁じえませんでした。
後のペルーでの報道を見ると、確かにペルビアンへの措置は疑問点が多く、後に1週間ほどで90日間の運行停止は解除されました。
ですが、解除がされても、運行の再開には再び許可を得る必要があるため、8月18日から9月22日まで一ヶ月以上もリマ・クスコ間はペルビアン航空の飛行機が飛ばないことになりました。
では、これらの問題の背景にはいったい何があったのでしょうか?
これはうわさのレベルで憶測でしかありませんが、行政に対してラン・ペルーから裏金が渡ったとされる説が有力です。
ペルー国内では航空業界はラン・ペルーが60%以上のシェアを持ち、ほぼ寡占状態でした。
ですが、新規に参入したペルビアン航空がラン・ペルーの半額以下での安値で人気を博し、ラン・ペルーのシェアをじわじわと奪っていったのです。
そのため、ラン・ペルーが目障りなペルビアン航空を潰しにかかったと見られています。
それで、ペルビアン航空は、今回の停止措置について自分たちも被害者であると主張したわけです。
しかし、常識的に考えて、ペルビアン航空はチケット購入者に対して最善を尽くしてサポートをするべきで、払い戻しはすぐに応じるべきですし、他社への変更は当日ではなく、事前に席をしっかり確保して置くべきです。
それによって生じた損害については行政機関に対して戦うべきで、購入者に不利益をかぶせるべきではありません。
ですので、ペルビアン航空の対応は消費者を第一に考えた方法ではなかったと言えるでしょう。
むしろ、
購入者のほとんどが観光に来た外国人であるため、海外から訴える方法がないために
泣き寝入りをしてあきらめるのを当て込んだ対応ということができます。
しかし、悪いのはペルビアン航空だけではありませんでした。
むしろ、ペルーという国の接客はみんなこんな感じで、何か問題が生じても決して謝罪をすることがなく、客のために最善を尽くそうという姿勢がないのは当たり前なので、ペルビアン航空の対応もある意味想定内の範囲です。
しかし、
ラン・ペルーはペルビアン航空よりももっと性質の悪い会社であることが明らかになりました。
続きは次のポストで。
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