2013年7月24日水曜日

モライは不思議な農業試験場?


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巨大な同心円によるすり鉢構造 モライ遺跡
モライ遺跡の入り口
Jorgeです。

前回に続き、マラス・モライツアーのレポート記事です。
今回はモライ遺跡をご紹介します。

マラス塩田から車で45分ほど走り、ビール(クスケーニャ)の原料の麦畑を抜けるとモライ遺跡(Moray)が見えてきます。





すぐに目に入ってくるのがこの大きな遺跡だ


入り口のまん前にすぐ見つかるのが、一番大きなサークルです。
モライには大小4つのサークルがあるのですが、これが一番大きく、復元のレベルも高いです。

残念ながら、このサークルの内部は現在立ち入り禁止ですので、回りから眺めるしかありません。





サークル一つ一つはアンデネス(段々畑)となっている
望遠で、サークル一段一段を撮影すると上の写真のようになっています。
石の階段で上り下りできるようになっています。

一説によると、モライ遺跡は農業試験場で、このアンデネス一段ごとに高度が微妙に変わるため気候もわずかに変化するということです。
そのため、様々な気候での作物の栽培の実験が出来たと考えられています。

個人的には、これくらいの段差で気候が変わるはずないのでは?と思ってしまいますが、上下で30メートルの高低差、気温差は最大で15度程にもなるということです。


インカのケチュア民族の言語ケチュア語は文字がなかったため、モライ遺跡について何の記録も残っておらず、正確なことは誰にも分かりません。
このミステリアスさがインカの魅力ですね。


このサークルは内部まで入ることができる

遺跡の底部でインカの儀式を説明するホルヘ君
隣にある、少し小さめのサークルには立ち入りが許可されているので、底部まで下りることができます。

中心部には、儀式の場所があり、小さな穴に供え物が置いてあります。

インカの人々は大地の神パチャママへの信仰があり、作物への感謝を欠かさなかったようです。
右の写真はマチュピチュ予約サービスが窓口となっているペルートラベル社の代表ホルヘ君がインカの儀式を説明しているところです。
(私のスペイン語名と同じ名前ですが、別人です。彼は最高のガイドでもあります。)


モライ遺跡はとにかく、最初に目に飛び込んでくる巨大な幾何学模様のインパクトが強く、印象的な遺跡です。

クスコからも近く、マラス・モライツアーは半日で回ることができるため、クスコ旅行で時間が半日余るなら絶対参加しない手はないほどお勧めです。

以上、マラス・モライツアーのレポートでした。
いくらかでも魅力が伝わったでしょうか?





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