2011年9月24日土曜日

航空運賃を取り戻せ!(1)ペルビアン航空とラン・ペルー



このブログでも度々取り上げていました、ペルビアン航空への90日間の運転停止の措置と関係する問題ですが、ブログで紹介していたのはペルー旅行を予定するすべての人に関係する話題であったことに加え、実際に知人がこのトラブルに巻き込まれてしまったからです。

4人の日本人の友人がクスコを訪れることになっていて、ちょうどペルビアン航空への命令が下される1週間ほど前に、クスコの旅行代理店が勧めるがままにペルビアン航空のリマ・クスコ間の往復チケットを4人分購入してしまいました。


90日間の運転停止の発表がされたのを旅行代理店より聞き、すぐにクスコのペルビアン航空のオフィスに走りましたが、まだ3週間もあとのチケットだから今は受付できないと門前払いとなりました。
そして、チケットの払い戻しは当日でないと受け付けられない、他の航空会社の便への変更も無料で行うが、ペルビアンのフライト予定時刻の3時間前からでなければ受け付けられないとのことでした。

そもそも、ペルビアン航空のクスコのオフィスのクリステルさん曰く
「ペルビアン航空の飛行機の7台あるうちの1台にちょっとした不良が見つかっただけなのに、全線停止とはありえない措置である。何らかの圧力がかかっての不当な措置であり、旅行者だけでなく自分たちも被害者である。よってペルビアン航空には責任がない」
とのことでした。
謝罪の言葉は一切なく、開き直りとも言える、実にふてぶてしい対応で、消費者として怒りを禁じえませんでした。


後のペルーでの報道を見ると、確かにペルビアンへの措置は疑問点が多く、後に1週間ほどで90日間の運行停止は解除されました。
ですが、解除がされても、運行の再開には再び許可を得る必要があるため、8月18日から9月22日まで一ヶ月以上もリマ・クスコ間はペルビアン航空の飛行機が飛ばないことになりました。


では、これらの問題の背景にはいったい何があったのでしょうか?
これはうわさのレベルで憶測でしかありませんが、行政に対してラン・ペルーから裏金が渡ったとされる説が有力です。
ペルー国内では航空業界はラン・ペルーが60%以上のシェアを持ち、ほぼ寡占状態でした。
ですが、新規に参入したペルビアン航空がラン・ペルーの半額以下での安値で人気を博し、ラン・ペルーのシェアをじわじわと奪っていったのです。

そのため、ラン・ペルーが目障りなペルビアン航空を潰しにかかったと見られています。


それで、ペルビアン航空は、今回の停止措置について自分たちも被害者であると主張したわけです。
しかし、常識的に考えて、ペルビアン航空はチケット購入者に対して最善を尽くしてサポートをするべきで、払い戻しはすぐに応じるべきですし、他社への変更は当日ではなく、事前に席をしっかり確保して置くべきです。
それによって生じた損害については行政機関に対して戦うべきで、購入者に不利益をかぶせるべきではありません。


ですので、ペルビアン航空の対応は消費者を第一に考えた方法ではなかったと言えるでしょう。
むしろ、購入者のほとんどが観光に来た外国人であるため、海外から訴える方法がないために泣き寝入りをしてあきらめるのを当て込んだ対応ということができます。


しかし、悪いのはペルビアン航空だけではありませんでした。
むしろ、ペルーという国の接客はみんなこんな感じで、何か問題が生じても決して謝罪をすることがなく、客のために最善を尽くそうという姿勢がないのは当たり前なので、ペルビアン航空の対応もある意味想定内の範囲です。

しかし、ラン・ペルーはペルビアン航空よりももっと性質の悪い会社であることが明らかになりました。

続きは次のポストで。



⇒マチュピチュ格安ツアーの予約はこちらから

↓ブログを応援してくださる方はクリックをお願いします!
人気ブログランキングへ にほんブログ村 旅行ブログ ペルー旅行へ




6 件のコメント:

  1. こんばんは  そして はじめまして
    クスコの情報を探していてこちらのサイトに出会いました。
    とっても楽しく かつ とっても役立つ情報満載で時間がたつのを忘れて読んでいます。
    さて、ペルー国内の航空券についてご相談してもいいのでしょうか?
                        蛍

    返信削除
  2. コメントありがとうございます。
    参考にしていただけて何よりです。
    これからも投稿する励みになります!

    さて航空券ですが、かつての最安だったペルビアン航空は外資が入って結局値上げを行ったため、今はスターペルーが一番料金が安いですよ。
    人気なので前もって確保しないといけませんが・・・
    サイトはこちら
    http://www.starperu.com/

    英語がある程度理解できれば購入できると思います。
    こんなことを言うとあれですが、私が仲介しますと、通訳料金が発生してしまいますので、自力で購入された方がいいと思います(汗

    ちなみに最大手のLan Peruはペルー人と外人で料金がことなり、とても高いのでお勧めしません。

    返信削除
  3. 返信をありがとうございます。
    スターペルーのサイトで国内線を見ました。ペルーの航空会社は時刻表が頻繁に変わるらしいと耳にしたのですが、スターペルーもそうですか?同日に乗り継ぐことはないので少々の時刻変更は構わないのですが、日本で予約をした後に変更になった場合、どうやってそれを知ることが出来るのでしょう?出発時刻の2時間前くらいに空港のカウンターに行けばタイムテーブルが変わっていても支障はないのでしょうか?

    返信削除
  4. 蛍さん
    たとえば、リマの空港はこの冬は整備で深夜便の時間帯が全部変更されて、整備が終わったとかで急に元に戻ったりなんて事がありましたが、一応数日前には発表されていますよ。
    なので、もし変更があれば(たぶん)メールなどで連絡がくるのではないでしょうか?

    今まで国内線を何回か利用していますが、時刻表の変更というより、天候の問題でフライト延期で2時間遅れみたいな事態はよくありました。
    その場合、シビアな予定を組んでいると、観光地1箇所回れなくなるなんてこともありえますね。

    クスコの空港は山の上なので、霧が出る午前中は要注意です。

    ご参考になれば・・・

    返信削除
  5. このコメントは投稿者によって削除されました。

    返信削除
  6. はじめまして

    この記事から7年近く経っていますが、私とボリビア人の妻も昨年12月に糞ペルビアンのリマ〜ラパス便の欠航のせいで酷い目に遭いました。(もうちょっとのところで帰国できないところでした。)その経緯は拙ブログに綴っています。

    https://blog.goo.ne.jp/matrimonio_internacional/e/835be861c0ff88371d4a431267d54f4d
    https://blog.goo.ne.jp/matrimonio_internacional/e/ac19acf10e43e1fde6db8eb355350ffe

    既に帰国してしまっているのでINDECOPIへ訴えることは難しいでしょうが、とりあえずメールでの交渉は続けるつもりです。

    返信削除