2011年9月25日日曜日
航空運賃を取り戻せ!(2)ラン・ペルーの策略
航空運賃を取り戻せ!(1)ペルビアン航空とラン・ペルー
前回の続きです。
ラン・ペルーがどれ程ひどい対応をしたかについてですが、前述のように、ラン・ペルーはペルビアン航空を潰すために策をめぐらせていたと考えられています。
もっとも、これは噂のレベルでしたし、チリの会社とペルーの会社がもめていれば、世論はペルーの会社をひいきするとも考えられます。
しかし、一連のペルビアン航空に関係する問題に対するラン・ペルーのとった対応は、黒幕がラン・ペルーであったと考えるに十分なほど、非道なものでした。
ラン・ペルーは競合する会社がなくなった今、航空運賃を吊り上げ、かつペルビアン航空が運航できなくなったために生じた購入者への不利益を救済するために手を差し伸べなかったのです。(スペイン語のニュース元はこちら:リマ・タクナ間でのフライトでラン・ペルーの行った不当な行いに対し、行政の調査が入っています)
管理人の知人の日本人の場合にも、ラン・ペルーの対応はひどいものでした。
リマ→クスコのフライトはストレスなくペルビアン航空からラン・ペルーへ変更ができたものの、クスコ→リマのフライトではラン・ペルーに変更を拒否されたのです。
当日、早朝よりペルビアン航空のカウンターにならんでラン・ペルーへの変更を依頼したのですが、ラン・ペルーの回答は空席がないとのことでした。
午後4時の最終便がもしかしたら空席があるかもしれないが、それまでに売れてしまったら翌日になるとのことでした。
当日、ペルビアン航空のカウンターで変更を依頼したのは私たちも含む外国人8人だけです。
たった8席の空きもないのでしょうか?
このままでは旅程が一日ずれ込んで観光できない場所が出てきてしまうので、直接ラン・ペルーのカウンターで購入できるか尋ねることにしました。
すると、4時の便まで空席がないはずが、午前10時台の便に4席の空席があり、購入することができたのです。
つまり、ペルビアン航空からの変更のための席はないが、一般に販売する分の席はあるということです。
ですから、ラン・ペルーがペルビアン航空に対してむき出しの敵意を持っていることは明らかです。
しかし、それだけではなく、ラン・ペルーが乗り換えの席を用意しないために路頭に迷った消費者から不当な大金を巻き上げることまでしたのです。
知人たちが購入することになったラン・ペルーのクスコからリマまでの片道チケット代金は$304ですが、ペルビアン航空では往復で$165でした。ですからラン・ペルーは競争相手がいなくなったのをいいことにほぼ4倍までの値段に吊り上げての販売を行い、暴利をむさぼっていたのです。
ですから、ペルーにおいて、もっとも悪質な航空会社はペルビアン航空ではなく、ラン・ペルーであると言えるでしょう。
もっとも、私としてもこの暴挙に納得がいくはずもなく、Indecopi(インデコピ:消費者センターのような機関) を通して、知人たちが余分に支払う結果になった1人$304(全部で$1216)の大金を取り戻すべく航空会社と争うことにします。
とりあえず、読者の皆さんには、ペルー旅行をする際に国内線を利用するのであれば、ペルビアン航空とラン・ペルーは絶対に避けるようお勧めいたします。
料金とサービスの面でもっともお勧めなのはスター・ペルーです。
今後、インデコピを通してのペルビアン航空/ラン・ペルーとのやり取りを順次アップしていきます。
もっとも消費者の立場が弱いペルーという国において勝ち目はほとんどない争いですが、できるところまで食い下がってみたいと思います。
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